旧ブログで大変好評だったシリーズが満を持して復活。前回に引き続き、クイズも用意したので、解答を考えながら読み進めて欲しい。懐かしの校名が目白押しである。

☆静岡商(静岡)☆
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(画像)※21世紀からの出題※ Q1.この投手のフルネームを答えよ。【ヒント】2006年夏に甲子園出場。微笑みのエース。

出場:15回
通算成績:23勝14敗
優勝:1回
準優勝:2回
初出場:1934年(春)
直近:2006年(夏)
主なOB:杉山光平、田所善治郎、興津達雄(立雄)、藤波行雄、新浦壽夫(中退)、池谷公二郎、高橋三千丈、久保寺雄二、大石大二郎

バント戦法と足を絡めた機動力野球がお家芸であり、1934年春に甲子園初出場。戦後に入ってから強さを発揮し、1952年春は田所善治郎(のち国鉄)が全4試合を完封するなどの活躍で優勝を達成した。1954年夏は準優勝。1968年夏にも新浦壽夫(のち巨人→ライオンズ→大洋→ダイエー→ヤクルト)、藤波行雄(のち中央大→中日)を擁し、2度目の準優勝を達成した。1969年夏はベスト8。1974年夏、1975年春にも高橋三千丈(のち明治大→中日)、久保寺雄二(のち南海)、大石大二郎(のち亜細亜大→近鉄)の活躍でベスト8入りを果たしたが、以降は低迷期に陥った。2006年夏に(Q1)を擁し、31年ぶりの復活出場。「静岡」と長くしのぎを削り合い、50年代~70年代にかけて黄金期を築き上げたが、以降は甲子園出場から遠ざかっている。ちなみに、「静岡」との定期戦は古くから「静岡の早慶戦」と言われ、戦前から現在まで続いている。

☆北陽(大阪)☆
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(画像)Q2.この投手のフルネームを答えよ。【ヒント】1970年春に甲子園出場。準優勝の立役者。

出場:14回
通算成績:17勝14敗
優勝:ー
準優勝:1回
初出場:1966年(夏)
直近:2007年(春)
主なOB:井上弘昭、長崎慶一、有田二三男、岡田彰布、高木宣宏、上田浩明、寺前正雄

1960年に松岡英孝監督が就任。「高校野球は技術より精神力。闘志と忍耐無き者は去れ」をモットーに、1966年夏に「北陽」として甲子園初出場。1970年春は(Q2)の好投で準優勝を達成した。また、(Q2)は中学生の頃に蒸発した両親と5年ぶりの再会を果たし、話題を集めた。1973年夏は有田二三男(のち近鉄)が3回戦の高鍋戦で史上17人目のノーヒットノーランを達成するなどの活躍でベスト8。1975年春にも岡田彰布(のち早稲田大→阪神→オリックス)を擁し、ベスト8入りを果たした。1990年春は寺前正雄(のち近鉄→阪神)の好投でベスト4。「大阪私学7強」の一角として、60年代~70年代にかけて黄金期を築き上げたが、2007年春を最後に甲子園出場から遠ざかっている。2008年に「関大北陽」に改名した。

☆愛知商(愛知)☆
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(画像)Q3.この野手のフルネームを答えよ。【ヒント】1957年春に甲子園出場。中日入団。

出場:18回
通算成績:17勝17敗
優勝:1回
準優勝:ー
初出場:1926年(夏)
直近:1957年(春)
主なOB:水谷則一、小島利男、玉腰忠義、松本和雄、水谷伸久(寿伸)

1926年夏に甲子園初出場。その後は「中京商(現・中京大中京)」「東邦商(現・東邦)」「享栄商(現・享栄)」とともに県内の高校野球界を引っ張り、「愛知4商」と呼ばれた。1927年夏は水谷則一(のち慶應義塾大→満洲鉄道倶楽部→大東京→熊谷→松竹)を擁し、ベスト4。1928年春からは3季連続でベスト8入りを果たした。1935年も春夏連続ベスト8。1936年春には水野良一(のち慶應義塾大→中日新聞→中部日本)、玉腰忠義(のち東洋産業→黒鷺→金星→阪急)を擁し、優勝を達成した。1949年夏からは「瑞陵」として3季連続甲子園出場。1957年春には(Q3)(のち中日→阪神)を擁し、再び「愛知商」として甲子園出場を果たした。私学勢が有利な愛知にあり、制限の多い公立校ながらも18回の出場を果たしたが、以降は甲子園出場から遠ざかっている。

☆西条(愛媛)☆
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(画像)Q4.この投手のフルネームを答えよ。【ヒント】1985年春に甲子園出場。ベスト8入りの立役者。

出場:12回
通算成績:16勝11敗
優勝:1回
準優勝:ー
初出場:1956年(春)
直近:2009年(夏)
主なOB:藤田元司、村上公康、青野修三、森本潔、秋山拓巳

1956年春に甲子園初出場を果たすと、同年夏はベスト4。1959年夏は金子哲夫(のち阪神)が全5試合を一人で投げ抜き、早くも優勝を達成した。1962年夏は村上公康(のち立教大→日本楽器→西鉄→ロッテ)の活躍でベスト4。以降は「松山商」「今治西」の合間を縫うようにして甲子園出場を果たした。1985年春は補欠校だったが、明徳義塾の推薦辞退もあり、繰り上げ出場。前評判は高くなかったが、(Q4)の好投でベスト8入りを果たした。2009年は秋山拓巳(のち阪神)を擁し、春夏連続甲子園出場を果たしたが、いずれも2回戦までに姿を消した。好投手を生み出す愛媛の名門校として、50年代~60年代にかけて黄金期を築き上げたが、以降は甲子園出場から遠ざかっている。

☆都城(宮崎)☆
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(画像)Q5.この投手のフルネームを答えよ。【ヒント】1999年夏に甲子園出場。2回戦で選抜優勝校を完封。

出場:9回
通算成績:10勝9敗
優勝:ー
準優勝:ー
初出場:1970年(夏)
直近:1999年(夏)
主なOB:井上祐二、田口竜二、田中幸雄、福盛和男、山本由伸

1970年夏に甲子園初出場。1979年夏は初戦の足利学園(現・白鷗大足利)戦で甲子園初勝利を挙げると、以降は県内の優勝候補に名を連ねるほどの強豪校に成長。1982年夏に初の一大会で2勝を挙げ、1984年には田口竜二(のち南海)、田中幸雄(のち日本ハム)を擁し、春夏連続甲子園出場。いずれもPL学園に敗退したが、春はベスト4入りを果たした。1999年夏は(Q5)が2回戦の沖縄尚学戦で3安打完封勝利を収め、優勝候補を下す大金星を挙げた。80年代に黄金期を築き上げたが、21世紀に入ってからは「日南学園」「延岡学園」に押される形となり、以降は甲子園出場から遠ざかっている。

☆堀越(東京)☆
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(画像)Q6.この投手のフルネームを答えよ。【ヒント】1975年春夏に甲子園出場。1975年春はベスト4。

出場:10回
通算成績:10勝10敗
優勝:ー
準優勝:1回
初出場:1967年(夏)
直近:1997年(夏)
主なOB:猪俣隆、野村克則、井端弘和、山本幸正、岩隈久志

1964年に松永怜一監督が就任。チームを強豪に育て上げ、1967年夏に甲子園初出場。1969年春は但田裕介(のち阪神)の活躍で準優勝を達成した。1975年には(Q6)を擁し、春夏連続甲子園出場。春はベスト4入りを果たしたが、夏は初戦で天理に敗退した。その後は低迷期に陥ったが、桑原秀範監督が就任してからは再び甲子園常連校となった。プロ野球選手だけでなく、数々の芸能人を輩出している学校でも有名であり、甲子園でも存在感を示していたが、1997年夏を最後に甲子園出場から遠ざかっている。ちなみに、ユニフォームのデザインが定まらず、これまでに何度も変更されている。

☆西日本短大付(福岡)☆
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(画像)Q7.この投手のフルネームを答えよ。【ヒント】1992年夏に甲子園出場。優勝の立役者。全5試合で1失点。

出場:6回
通算成績:9勝5敗
優勝:1回
準優勝:ー
初出場:1986年(夏)
直近:2010年(夏)
主なOB:青柳進、石貫宏臣、柴原浩、新庄剛志(SHINJO)、小野郁

「西短」の愛称で親しまれている名門校である。地元の少年野球で実績がある選手を多く集めており、1983年に森秀勇監督が就任。1986年夏に甲子園初出場を果たすと、1987年に浜崎満重監督が就任してからは甲子園常連校となった。1990年夏はベスト4。1992年夏には(Q7)が全5試合で1失点という好投で優勝を達成した。90年代に黄金期を築き上げ、甲子園でも存在感を示していたが、21世紀に入ってからは低迷期に陥った。2003年に西村慎太郎監督が就任。2004年春に12年ぶりの復活出場を果たしたが、2010年夏を最後に甲子園出場から遠ざかっている。

☆宇都宮南(栃木)☆
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(画像)Q8.この投手のフルネームを答えよ。【ヒント】1983年夏に甲子園出場。ベスト16入りの立役者。

出場:7回
通算成績:7勝7敗
優勝:ー
準優勝:1回
初出場:1983年(夏)
直近:2008年(春)
主なOB:高村祐

「宇南(うなん)」の愛称で親しまれている名門校である。1979年に秋元栄監督が就任。チームを強豪に育て上げ、1983年夏に(Q8)を擁し、甲子園初出場。初戦の高松商戦で初勝利を挙げると、1986年春は高村祐(のち法政大→近鉄→楽天)の好投で準優勝を達成した。篠崎淳監督が就任してからもコンスタントに出場を果たしたが、結果を残せず、いずれも初戦敗退。2010年代に入ってからは「作新学院」の一強時代となり、2008年春を最後に甲子園出場から遠ざかっている。ちなみに、21世紀に入るまでは初戦敗退が一度もなかった。

☆若狭(福井)☆
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(画像)Q9.この投手のフルネームを答えよ。【ヒント】1969年夏に甲子園出場。ベスト4入りの立役者。

出場:10回
通算成績:6勝10敗
優勝:ー
準優勝:ー
初出場:1950年(夏)
直近:1974年(春)
主なOB:浜中祥和、松井(湊谷)武雄、川藤龍之輔、川藤幸三、乗替寿好

1950年夏に甲子園初出場でベスト8入りを果たすと、その後は「敦賀」とともに県内の高校野球界を引っ張る存在にまで成長。1955年には浜中祥和(のち立教大→大洋→中日)を擁し、春夏連続甲子園出場。春はベスト8入りを果たしたが、夏は初戦で立命館に敗退した。1967年からは3年連続で夏の甲子園に出場。1969年夏は(Q9)の好投でベスト4入りを果たした。50年代~60年代にかけて黄金期を築き上げたが、その後は「福井商」「福井(現・福井工大福井)」「敦賀気比」が台頭してきたこともあり、1974年春を最後に甲子園出場から遠ざかっている。

☆新宮(和歌山)☆
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(画像)Q10.この投手のフルネームを答えよ。【ヒント】1950年夏、1951年春、1952年夏に甲子園出場。1952年夏は初戦の法政二戦で完封。

出場:10回
通算成績:5勝10敗
優勝:ー
準優勝:ー
初出場:1950年(夏)
直近:1980年(春)
主なOB:石垣一夫、前岡(井崎)勤也、庄司智久、山崎慎太郎、藪恵一(恵壹)

1950年夏に(Q10)を擁し、甲子園初出場。以降は3年連続で春か夏どちらかの甲子園に顔を出し、1952年夏は(Q10)の活躍で甲子園初勝利を挙げた。1954年には前岡勤也(のち大阪→中日)を擁し、春夏連続甲子園出場。春は初戦で熊本工に敗退したが、夏はベスト4入りを果たした。1955年夏は初戦で坂崎一彦(のち巨人→東映)を擁する浪華商(現・大体大浪商)を下す大金星を挙げ、ベスト8。50年代に黄金期を築き上げたが、その後は「海南」「箕島」に阻まれ、長い低迷期に陥った。1976年春に19年ぶりの復活出場を果たしたが、1980年春を最後に甲子園出場から遠ざかっている。ちなみに、甲子園通算5勝は全て夏の甲子園で記録している。

☆クイズの解答☆
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Q1. 大野健介
Q2. 永井春夫
Q3. 横地由松
Q4. 黒子孝善
Q5. 安田良平
Q6. 鹿倉仁
Q7. 森尾和貴
Q8. 荒井浩司
Q9. 東次男
Q10. 杉本和喜代

※全問正解した方っているんですかね…?

▼前回


▼次回


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・森尾和貴(野球選手)
・荒井浩司(更新未定)

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・『高校野球100年記念 高校野球強豪校伝説 甲子園の歴史を彩ってきた古豪、新鋭が勝利順で一挙登場!』 ベースボール・マガジン社, 2015年, p.82, pp.87-88, p.91
・『甲子園に出る!高校ガイド 完全データ付き』手束仁, 廣済堂出版, 2011年, p.127, p.150, p.185, p.199, p.232, pp.252-253, p.263
・『高校野球を200%楽しむ観戦読本』手束仁, 実業之日本社, 2013年, p.168, p.176, p.178, p.180, p.196, p.211, p.213, p.219,
・『甲子園熱闘伝説』双葉社, 2008年, pp.124-125, p.135, p.137, p.151, p.162, p.187, p.195, p.205
・『スポーツ伝説16 高校野球強豪校伝説 甲子園の熱きドラマを紡ぎ出す”強者たち”をこの一冊に完全収録!』ベースボール・マガジン社, 2000年, pp.78-79, p.137, pp.142-143, pp.147-148, p.153, p.157, p.161, p.169, p.171, p.176
・『ホームラン ザ・甲子園 栄光の甲子園出場校ベスト100』日本スポーツ出版社, 1983年, p.54, p.57, p.78
・『高校野球 甲子園出場校事典』森岡浩, 東京堂出版, 1998年, p.38, p.71, p.96, p.116, pp.156-157, p.180, p.236, pp.253-254, p.276
・『地域別高校野球シリーズ1 愛知の高校野球』ベースボール・マガジン社, 2014年, p.57
・『シリーズにっぽんの高校野球 [地域限定エディション]3 東海編 愛知・静岡・岐阜・三重』ベースボール・マガジン社, 2007年, pp.14-17
・『甲子園・栄光の熱戦物語』尾崎秀史, 梧桐書院, 1977年, pp.95-96
・『Wikipedia』静岡県立静岡商業高等学校, https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%99%E5%B2%A1%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E9%9D%99%E5%B2%A1%E5%95%86%E6%A5%AD%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1(最終閲覧日:2020年9月30日)
・『Wikipedia』松岡英孝, https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B2%A1%E8%8B%B1%E5%AD%9D(最終閲覧日:2020年9月30日)

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・ 1枚目:『YouTube』2007koshien 静岡商業、小さな笑顔のエース、大野健介, 2007年, https://www.youtube.com/watch?v=EKp47W00LK0
・ 2枚目:『1945~1985 激動のスポーツ40年史② 高校野球/隆盛への軌跡』吉田正雄, ベースボール・マガジン社, 1985年, p.151
・ 3枚目:『シリーズにっぽんの高校野球 [地域限定エディション]3 東海編 愛知・静岡・岐阜・三重』ベースボール・マガジン社, 2007年, p.54
・ 4枚目:『輝け甲子園の星 1985 No.3 アイドルスペシャル★'85センバツ』日刊スポーツ出版社, 1985年, p.49
・ 5枚目:『YouTube』'99夏甲子園 樟南vs都城, 2013年, https://www.youtube.com/watch?v=BUh2TQMEMXo
・ 6枚目:『毎日グラフ 4月25日号 球春 燃える甲子園』毎日新聞社, 1975年, p.20
・ 7枚目:『YouTube』1992年 準決勝 西短大附対東邦②, 2016年, https://www.youtube.com/watch?v=EJX-QIuMlzw
・ 8枚目:『報知高校野球 '83選手権速報◉PL学園初優勝!』報知新聞社, 1983年, p.26
・ 9枚目:『シリーズにっぽんの高校野球 [地域限定エディション]14 北信越編 新潟・長野・富山・石川・福井』ベースボール・マガジン社, 2010年, p.50
・ 10枚目:『シリーズにっぽんの高校野球 [地域限定エディション]11 近畿編 滋賀・京都・奈良・和歌山』ベースボール・マガジン社, 2009年, p.50


最後まで目を通して頂きありがとうございました。

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